<2009/05/08更新>
CAA Avalanche Skills Training Course
AST 講習風景
第1回:2008年 1月24日 - 26日、 第2回:2008年 3月30日 - 4月1日
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机上講習風景 その1 スライドを使って雪崩のメカニズムや雪崩地形、ルートファインディングやプランニング、雪上での適切な行動などについて学んでいきます。 |
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机上講習風景 その2 翌日に目指すエリアを地図で設定と確認。 各自で思い思いのルート設定をした後発表し、他の人との意見の違いなどから考察してみます。 |
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フィールドでの講習風景 その1 積雪の構造はどうなっているのか?雪の層を“見て”“感じて”もらいます。 これは実際に触れてみて雪の固さを感じているところ。 |
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フィールドでの講習風景 その2 こちらは崩れ易い層がどんな雪で形成されていたかルーペを使用して観察しているところ。 |
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フィールドでの講習風景 その3 雪崩用トランシーバーを使用しての捜索練習。 救助は時間との戦い。皆で力を合わせて1秒でも早く掘り出します。 |
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フィールドでの講習風景 その4 山の上を目指して、いざ! 机上講習で学んだことを確認しながら登ります。 登るための道具を使用してのハイクアップの経験がない方には、アドバイス。ここでも学んでいただきます。 |
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フィールドでの講習風景 その5 息を切らしながら登っていけるのも滑走があるから。 講習を行う日、場所などによって雪質は様々。悪雪を滑るのもバックカントリーの練習のうち。 |
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フィールドでの講習風景 その6 ゲレンデにいるだけではまず見ることの出来ない世界が広がるのもバックカントリーの醍醐味。 講習で学んだことを生かして、新たな世界を楽しんでいってください。 お疲れ様でした。 |
参加者の声
E.N.さんからのコメント
2日半の講習本当にありがとうございました。
新しい世界が見れてとてもためになりました。 もっともっと色んなコトを経験して、いろんなコトを吸収してゆきたいとおもいました。が、 ジブンがやりたいからといってなかなかできるコトではないとゆう のも実感したのが事実です。
今回の講習ではyaokiさんもおっしゃっていた様にたくさんの コトを2日半とゆう短い期間で学ぶため、駆け足気味になったのは否めない気がします。そのなかでも一生懸命教えてくださったyaokiさんに感謝して います。ありがとうございました。
J.T.さんからのコメント
今回、参加して思ったのは、自然を相手にしているということを実感しました。人間は自然を前に時に無力です。いつもゲレンデの中の管理された中で滑っていてとても安心して滑っています。でも、バックカントリーでの滑走を求めて、ひとたびゲレンデの外に出ると、ゲレンデでは見れないような景色、味わえないようなパウダーを体験できます。と同時に自然の怖さを感じます。ですので、できる限り安全に楽しむために最低限の知識が必要です。今回の講習でそのある程度の知識を得ることができたのと、同時にバックカントリーへの興味も増しました。
講習では、雪の層を見たり、ビーコンサーチをしたり、ルートファインディングをしたりと雪山でためになることばかりでした。座学でも、スライドショーによる講習でわかりやすく、体系的にまとめてあり理解しやすい内容でした。雪崩情報の獲得の仕方(カナダ)、雪崩の発生について、バックカントリーについてなど普段では知ることのできない内容ばかり、しかも雪山での仕事をしている自分にとっても興味深いものばかりでした。
とても有意義な時間を過ごせたと思います。2日半にわたっての講習でしたが、面白い内容ばかりであっという間に時間も過ぎました。
もし、バックカントリーに少しでも興味があったり、雪山に携わる仕事をしている人には受講をお勧めします。今後スキー、スノーボードを楽しんでいく上でこの講習で得た知識や経験は持っていて損はしないものだと思いました。今後機会を見つけて、バックカントリーに出かけてみたいと思います。 最後にYaokiさんありがとうございました。
S.K.さんからのコメント
講習を受けての感想は、バックカントリーは危ないし大変そうで、行きたくないと思いました。急斜面や雪の溜まっている風下斜面など、おいしそうな所に限って雪崩の危険性があるし。ただ、今回勉強した事を生かせば行けるという事もわかりました。ルートファインディングも実際やってみて、僕の斜度感覚の鈍さもわかったし。雪の層もスライドで見ただけではなく実際に見ると、なるほどと思いました。ビーコン探索、とくに二日目は緊張感を持ってやる事ができ、ためになりました。
最初にバックカントリーに行きたくないといいましたが、それは初日の室内での講習を受けての感想です。実際、フルートやオーボエの手前まで行くと、やっぱり行ってみたくなりました。また、地図を見たり八起さん自身のバックカントリーの話を聞くとやっぱり行ってみたくなりました。
Y.S.さんからのコメント
より良いパウダーを探したい。その為には少しでも人のいないバックカントリーに行かなくてはいけない。しかし、ウィスラーという広大な山で、何の知識も持たずにバックカントリーに出ることは自殺行為のようなもの。アバランチ・スキルズ・トレーニング(雪崩講習)に参加した動機はここからでした。
講義では雪崩に関する知識を学び、雪上講習では雪を目の前に実際にルートファインディングや雪崩が発生した事を想定したビーコンを使用したレスキュー訓練など、本格的な内容。日本ではきっちりと管理されたスキー場で滑る事が当たり前ですが、ウィスラーでは土地勘があればちょっと裏に入れば、パウダーのあるツリーランやバックカントリーが楽しめます。
そんな環境が身近にあるからこそ、雪崩に対する知識・心得が必須となります。「周りのみんなが行ってるから」「ここならパウダーがあるから」という安易な考えは通用しません。雪崩に関する知識を知って始めて知る恐怖がありました。しかし同時に、雪崩に関する知識がない恐怖の方がよっぽど怖いことだということも知りました。この講習を機に、色々な場所へ自分の足で入り、自分の肌で体験して経験を積んでいきたいと思います。